御社の廃棄物、混ぜ込んで和紙にしましょう
御社で廃棄するために、お金を支払っているものはありませんか?
どういう事? と思われるでしょう。
たとえば有名なところでは、お茶のメーカーがお茶を入れたあとの茶殻を紙に漉き込んで使われていたり、和菓子屋さんのご主人から、あんこに使った小豆のカスの入った名刺を頂いたこともあります。
では何を漉き込むか・・・・・。弊社では思いかけないものを和紙に漉き込んでと言われて驚くことが多いですが、ここでは何を作ったことがあるかを発表できないのが残念です。近年は物を捨てるにもお金がかかります。その捨てるお金で和紙を製造することが出来たら、その和紙で御社の名刺や、企業の封筒などを作ることができれば、環境に対するPR効果バツグンだと思います。
この取り組みがNHK全国版で放送されました。
現在では
NHKエコチャンネルで見ることが出来ます。
最初にお話を頂いた時は、いったいなんのガム?と思ったほど、全く知識はありませんでした。別名を「さとうもろこし」といい、とうもろこしでもなく、さとうきびでもない、イネ科の植物です。
スイートソルガムは、とうもろこしに比べて成長が早く大きく成長します。また栽培適地も北海道から沖縄までと、とても広いのが特徴。このスイートソルガムで、バイオエタノールを作ろうという研究が、茨城大学の新田教授の元で進んでいます。
100%のスイートソルガム紙にこだわりたい!
依頼は木材パルプを混ぜない、100%のスイートソルガム紙でした。
100%はかなり厳しい。それも出来上がった紙は、茨城大学の封筒として使いたいとのこと。封筒にする為には、ある程度の強度が必要ですし、もちろん印刷もしないといけません。一発勝負の製造です。
製造には、茨城大学の新田教授も立ち会って下さいました。
日本初の試み、スイートソルガムの残さから出来た和紙、スイトーソルガム紙。
茨城大学のご希望で、今使用されている茨城大学の封筒と同じ色に染色されたスイートソルガム紙は、なんとか封筒に加工出来るだけの強度を付けることにも成功、色も現在の封筒とかなり近い色に染めることもできました。